リリイ・シュシュのすべて (2001) / All About Lily Chou-Chou

岩井俊二監督がネット上の小説から構想を発展させた注目の新作が登場。イジメ、万引き、暴行などの犯罪が渦巻く日常で、心に傷を負った14歳の少年少女の痛みを繊細なタッチで描く。監督:岩井俊二、キャスト:市原隼人, 忍成修吾, 蒼井優, 伊藤歩, 大沢たかお, 稲森いずみ

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リリイ・シュシュのすべて (2001) / All About Lily Chou-Chouのストーリー

カリスマ的アーティスト・リリイ・シュシュに心酔する中学2年の雄一。学校でイジメを受けている彼は、自らが主宰するリリイのファンサイトリリフィアの中で交わす、青猫というハンドルネームのリリイ・ファンとのチャットに心癒されていた。雄一をイジメているのは、星野という同級生。1年の頃は、剣道部の部員として仲の良かったふたりだが、夏休みに仲間と出かけた沖縄旅行を経た新学期、星野は突然豹変した。クラスの悪ガキを倒し、飯田と辻井を子分に従え、雄一に万引きなどで得た金を上納させるようになったのだ。星野のイジメの対象は雄一だけに留まらない。詩織もまた星野の命令で援助交際させられ、そのあがりを星野に渡していた。更に、雄一が秘かに心寄せる陽子もまた、彼女を嫌う女子同級生の企みで星野一派にレイプされてしまう。12月8日、リリイのライヴが代々木で開かれることになった。チケットをゲットした雄一は、青猫と会う約束をして会場へ向かう。ところが、そこにいたのは星野。雄一がリリフィアの管理人であることに気づいていない彼は、雄一のチケットを奪うとひとりでライヴを楽しんだ。会場に入ることの出来なかった雄一は、ライヴ終演後の雑踏の中、どさくさに紛れて星野を刺し殺す。そして2001年、15歳になった雄一は淡々とした日々を送っている。

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