明日への遺言 (2008) : Best Wishes for Tomorrow

「博士の愛した数式」の小泉堯史監督による実録ドラマ。戦犯裁判の被告になりがらも、米軍の市街地爆撃を殺人だと主張した日本軍中将の姿をベテラン、藤田まことが熱演する。監督: 小泉堯史、キャスト:藤田まこと, 富司純子, ロバート・レッサー, フレッド・マックィーン, リチャード・ニール, 蒼井優, 西村雅彦, 田中好子

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明日への遺言 (2008) : Best Wishes for Tomorrowのあらすじ

1948年3月、B級戦犯としてスガモ・プリズンに勾留されていた元東海軍司令官・岡田資中将(藤田まこと)の裁判が開始された。岡田中将とその部下に対する起訴理由は、捕虜となった米軍搭乗員に対して正式な審理を行わずに斬首処刑を執行したことだった。検察側は岡田中将らの行為は殺人だと証言し、弁護側は処刑された搭乗員は無差別爆撃を行った戦争犯罪者であると主張した。この法廷闘争を「法戦」と位置づけた岡田中将は、すべては司令官である自身の責任として全面的に引き受けようとしていた。それに気がついた部下の被告人たちは感銘を受け、浴室では『故郷』を合唱して岡田中将と一緒にいることの喜びを確認しあった。公判の4日目、岡田中将の長男・陽(加藤隆之)と婚約者の純子(近衛はな)が傍聴席に現れた。結婚式を1週間後に控える二人を対面させたいというフェザーストン弁護士(ロバート・レッサー)の心遣いに、岡田中将の妻である温子(富士純子)は深く感謝した。また別の日には、長女である達子も赤ん坊を抱いて父の姿を見守った。その一方、法廷ではバーネット検察官(フレッド・マックィーン)の執拗な追求が続く。やがて東海軍の公判は結審を迎え、判決が申し渡される。岡田資、絞首刑。法廷から退場する彼は接見する温子に「本望である」と告げた。処刑の前々夜、岡田中将は温子への手紙をしたためる。そこには、これまでを支えてくれた感謝の言葉と久遠の命を確信する決意が綴られていた。1949年9月17日、午前零時半。手錠をかけられた手に数珠を持ち、両側を監視兵に挟まれた岡田中将は月夜のブルー・プリズンを歩き、刑場の扉の前でつぶやいた。「御機嫌よう…」それが、戦争責任を背負った彼の最後の言葉だった。

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