洋菓子店コアンドル (2011) : Patisserie Coin de rue

江口洋介&蒼井優を主演に迎え、東京の洋菓子店を舞台に、過去を引きずる元パティシエの男と見習い店員との心の交流を描く感動作。「60歳のラブレター」の俊英・深川栄洋が監督・脚本を手がけ、目と舌で人々を幸せにし、元気や勇気をも与えるスイーツ作りに魅了された人々のドラマを紡ぎ出す。

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洋菓子店コアンドル (2011) : Patisserie Coin de rue のストーリー

東京で評判の洋菓子店“パティスリー・コアンドル”の厨房で働いているのは、オーナーでシェフパティシエの依子(戸田恵子)と夫ジュリアン(ネイサン・バーグ)、そしてマリコ(江口のりこ)。時折店を訪れる十村遼太郎(江口洋介)は、製菓専門学校の講師をしながら、スイーツの評論家をしている。そんなある日、大きな荷物を持った鹿児島弁丸出しの娘、臼場なつめ(蒼井優)が、パティシエ修行中のはずの恋人・海(尾上寛之)を探して店を訪ねてくる。だが彼は既にコアンドルを辞めていた。海に会えるまで田舎に帰れず、行くあてもないなつめは途方に暮れた末、依子に店で働かせて欲しいと頼み込む。ケーキ屋の娘であるなつめは、得意のケーキを作ってアピールするが、その味は依子や十村に厳しく評価され、逆に依子から差し出されたケーキは今まで食べたことのない美味しさ。心を打たれたなつめはなんとか見習いとして雇ってもらうこととなり、店の事務所に泊り込みで働き始める。ある晩、なつめは依子とジュリアン、そして白衣姿の十村が写っている一枚の写真を見つける。十村はかつて“伝説”と呼ばれた天才パティシエだったのだ。なつめは依子に彼がパティシエを辞めた理由を尋ねるが、依子は口をつぐんでしまう。そんな中、仕事を巡ってマリコと口論になった拍子に、なつめは海が現在勤める店を知る。やっと会えた海に鹿児島へ一緒に帰ろうと説得するが、彼は東京で修行を続けると言う。しかも、そこに海の新しい彼女が現れた……。夜、ベロベロに酔っ払って帰ったなつめは、泣きじゃくりながら「絶対超有名なパティシエールになる」と依子に決意を示す。心機一転、仕事に打ち込むなつめ。しかし、晩餐会の契約を取った依子がその帰り道、突然のめまいで階段から落ちて大ケガを負ってしまう。依子の入院で晩餐会はもちろん、店の営業も危うい状態。“コアンドル”が迎えた最大のピンチになつめが下した決断とは……。

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